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連絡先 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」 http://journeytoforever.org/jp/ 〒622-0291京都府船井郡 京丹波町郵便局 私書箱6号 キース・アディソン (英語) 平賀緑 (日本語&英語) midori@journeytoforever.org ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください! 今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。 |
An Agricultural Testament by Sir Albert Howard, Oxford University Press, 1940.
日本語訳『農業聖典』A.G. ハワード著、山路健訳 。日本経済評論社 、1985年。ISBN:4818800430
20世紀初頭に有機農運動を巻き起こした一冊。インドのインドール研究所を中心としたハワードの25年間にわたる研究の集大成。「地力の維持は、いかなる形態であれ恒久農業にとっての第1の条件である」この一文で始まる序論に有機農のエッセンスが凝縮されている。インドール式堆肥の作り方やその利用法も詳しく紹介し、土と食物と人間の健康がどれだけ深く関係しているかを示している。全文オンライン掲載。
キース・アディソンによる「アルバート・ハワードの業績」紹介。「この本は読み終えるということがない。僕はこの本を3回通読し、何度も参照しているけれど、この本を開くたびに新しく学ぶものがある。僕はハワードの他の著書も読み、彼の論文やエッセイも探し求めた。多くの有機関係者と話し、各地の有機農場や菜園を訪れ、自分でもこの本に記された技術を香港やイギリスやいろんな所で実践したけれど、どれもハワードの説が正しいことを実証している。僕はこの本を第三世界の農村開発としてとらえている。僕にとって有機農とは、農村のための適正技術だからだ。ここから始めたら方向を誤ることなく、多くの問題を回避できるだろう」。ハワードの著書目録や、主な業績、他の出版された論文へのリンクも掲載している。
"Nutrition and Physical Degeneration" by Weston A. Price, 1939; 1945 Price-Pottenger Nutrition Foundation, 1970, 1989
日本語訳『食生活と身体の退化 未開人の食事と近代食・その影響の比較研究』W. A. プライス著、片山恒夫訳。豊歯会刊行部、1978年
健康な身体と精神を築くためには何が必要か。W.A.プライス博士はそれを明確に示している。1930年代初頭、プライス博士は隔離された未開種族社会における食習慣と健康状況を調査するため世界中を旅して回った。当時は「部族の伝統に従って生活し、白人の影響を受けていない」社会がまだ存在していた。人種や民族、食習慣、気候に関係なく、どこに行ってもそれぞれの伝統的な食生活を守っていた人々は「すばらしく健康」だった。ところが同じ部族や家族でも、港や都市に出て「白人の店」から入手した「貿易食(加工食品や近代農法によって生産された作物)」を食べていた人たちの身体はボロボロに退化していた。
手づくり企画による書評はこちら。プライス博士の業績については「W.A. プライス協会」に詳しい。
http://www.westonaprice.org/
日本語訳購入先:豊歯会刊行部 大阪府豊中市岡町北3-1-20 Tel/Fax 06-6852-0446
The Wheel of Health by G.T. Wrench, Daniel, 1938
(健康の輪 G.T. レンチ著、Daniel社、1938年)
長寿と活力で名高いフンザの人々をレンチ博士が探求した古典書。完全に健康な人々を研究するという角度から病気の問題に取り組んだ結果、レンチ博士は健康のためには全体的な環境が必要であり、そのためには「全体的な食事」が不可欠であること、そして全体的な食事とは何を食べるかだけでなく、正しい食べ物が正しい農法によって栽培されなければならないことを明らかにしている。洋の東西を問わず最も成功した農業生産技術を見ると、いずれも農民が肥沃な土壌を守り、土壌を再生産することが「人から土へ、土から植物へ、植物から人へ」という健康の輪をつなげる要となっている。
The Restoration of the Peasantries, With especial reference to that of India by G.T. Wrench, Daniel, 1939.
(農民の復活 特にインド農民の例をあげて G.T. レンチ著、Daniel社、1939年)
人々の健康、さらには文明が継続するためには、農業生産者が健全で繁栄することが不可欠であることを示し、お金に基づく文明がいかに社会の基盤を支える農業を破壊してきたかを示している。農村がどのように機能していたか、それがいかに貧困もしくはそれより酷い状況に追いつめられたかを示した書。
Reconstruction by Way of the Soil by G. T. Wrench, Faber and Faber, 1946
(土からの再建 G.T. レンチ著、Faber and Faber社、1946年)
文明と土壌の関係の歴史を概要した一冊。もっとも重要な資源をおろそかにしたとき、その社会がいかに滅びるかを、世界各地の歴史上の実例を挙げながら明記している。農業経済学における必須原理に背いたとき何が起こるか、中国やメソポタミア、ローマ帝国、イスラム時代のスペイン、イギリス、植民後のアフリカ、エジプト、インド、オランダ帝国、イギリス植民地、ソビエト連邦、そしてアメリカでの実例を示し、土と文明は共存すべきとの自然の法則を認識し直すよう主張した古典書。全文オンライン掲載。
Weeds -- Guardians of the Soil by Joseph A. Cocannouer, Devin-Adair, 1950.
日本語訳『土と雑草』ジョセフ・A.コカヌア著、岡田隆一・戸川英胤共訳。農山漁村文化協会、1988年。ISBN:4540880314
半世紀にわたり生物学と環境保全を教えたコカノール教授は、生態系の維持と環境保全のための草の役割、そして「雑草」に農作業を手伝ってもらう上手な活用法を実証している。「雑草」から土壌の状態をよみとり、共生植物(コンパニオン・プランツ)として利用し、まぐさや飼料として使い、下層土を切り開くために利用し、表土にミネラルを再供給するなど、「雑草」は荒廃し浸食直前の土地を再建するために大活躍する力を持っている。
Seaweed and Plant Growth -- from "Seaweed in Agriculture and Horticulture", by W.A. Stephenson, Faber & Faber, 1968.
(海草と植物の生育 W.A. ステファン著、Faber & Faber社、1968)
「目を見開く情報がつまった一冊だった。堆肥塚にほんの少量加えた海草ミールが、実は養分と病害虫への免疫性を高めるだけでなく、土の団粒構造や水持ちの向上にまで貢献していることを教えてくれた。海草は作物に希少要素を供給し、成長を促進して病気への抵抗力を強める。しかも海草は土に窒素も提供してくれる、ほんとに役立つ働き者だ」オーガニック・ガーデニング・ディスカッション・グループへのMoira Ryan投稿より。
This Famishing World by Alfred W. McCann, George H. Doran, New York, 1918
(この飢えたる世界 アルフレッド・マカーン著、George H. Doran社、1918年)
「食べ物」が本来の目的と機能から引き離され、産業の製品となったときに、何が起こるか。副題には「金持ちも貧しい人も不具にし殺してしまう食品狂気---成長期の子どもたちをだまし、将来の母親の健康を奪い、厖大な資産を燃やし、時期尚早な埋葬で墓地をうめるもの。そしてその救済方法」とある。著者はジャーナリストであり、食に関するキャンペーン者だった。「1kgの食べ物がごまかされたり、変質されたり、化学合成的に処置されりすることは、1kgの人間の血肉によって代償される」。ようやく食の安全やその栄養価について話題にされるようになったが、まだまだ氷山の一角しか注目されず、根本的な部分が見逃されている。マカーンが84年前に示した食の問題の全体像、そして同じ頃に書かれたプライス博士やマキャリソン、「医学聖典」をまとめたチェシャー地方医学・保険医委員会、ポッテンジャー、クリーブ、イエロウレス、その他の古典書は今にこそ必要な警告を発している。全文オンライン掲載。
Pay Dirt -- Farming & Gardening with Composts by J.I. Rodale, with an introduction by Sir Albert Howard, Devin-Adair, 1946
日本語訳『有機農法 自然循環とよみがえる生命』J. I. ロデイル著、一楽照雄訳。農産漁村文化協会(人間選書55)、1974年。 ISBN:4-540-82053-2
ハワードの業績に感銘を受けたアメリカ人 J. I.ロデイルが、ハワードの農業哲学をアメリカに紹介した本。その後ロデイルは『Organic Gardening and Farming magazine』などの雑誌を刊行したり、独自の研究所を設立しアメリカにおける有機農運動の広まりに貢献した。全文オンライン掲載。
The Saccharine Disease: Conditions caused by the Taking of Refined Carbohydrates, such as Sugar and White Flour by T. L. Cleave, John Wright, 1974
(糖質病:砂糖や精白小麦粉などの精製炭水化物を多食することによって引き起こされる症状 T. L. クリーブ、John Wright社、1974年)
精製された炭水化物への依存こそが病原の大本である---近代化された社会における数多くの病気の根本原因を突き詰めた一冊。著者は海軍医学学校の医学研究ディレクターであり、この本にはマキャリソンの研究も参照している。全文オンライン掲載。
1939年3月22日にイギリス・チェシャー地方医学・保険医委員会が発表した『医学聖典』は当時胎動し始めていた有機農運動発展の一里塚となるものだった。医学の発展により病気を治療することには成功したことを認めながら、「病気の予防」については改善されていない。この文書はなぜ病気が予防できていないのか、その理由と解決策、その実証について記している。「肥沃な土が健康な作物を育て、健康な動物を育て、健康な人間を育てる。」
『医学聖典』の本文日本語訳はロデイル著『有機農法』にも記載されているが、手づくり企画はその原本のコピーと、本には掲載されていない参考文献一覧および15本の関連文献を集め、ここに全文掲載している。ロバート・マキャリソン、アルバート・ハワード、Lionel Picton、G.T. レンチ、J.I. ロデイル、Dr Walter Yellowleesその他の有機農業先駆者による文献も含み、有機栽培の意義を集約している文献コレクション。
前書き
医学聖典
Friend Earthworm: Practical Application of a Lifetime Study of Habits of the Most Important Animal in the World by George Sheffield Oliver, 1941.
(ミミズは友だち 世界で一番重要な動物の活用法に関する研究 ジョージ・シェフィールド・オリバー著、1941年)
ミミズコンポストの古典書の一冊。オリバー博士は農家や園芸家のために、ミミズを使って肥沃な耕土を作り、鶏や家禽類を育てる高品質のタンパク質飼料を安く生産する方法を開発した先駆者の一人だ。オリバー博士は経済的に厳しい農家のために、ミミズを活用して農作業と養鶏のコストと手間を引き下げるシンプルかつ効率的なシステムを考え出した。自然の法則を注意深く観察する目を持った博士だからこそ成し遂げることができた業績は、半世紀後の現在にも充分活かせる(むしろ今こそ見直したい)知識と技術を残している。全文オンライン掲載。
My Grandfather's Earthworm Farm (オリバーのおじいさんのミミズ農園)
ミミズが作り出す養分だけで160エーカーの畑を60年間肥やし、人が羨むような立派な作物を栽培した実例の紹介。1947年に出版されたDr. Thomas J. Barrett著『Harnessing the Earthworm』に収録されているもの。
Eve Balfour on Earthworms (イブ・バルファー女史によるミミズ紹介)
1947年に出版されたDr. Thomas J. Barrett著『Harnessing the Earthworm』に添えられた序文。有機農業運動推進の主要人物であり、イギリスの土壌協会(ソイル・アソシエーション)創設者の一人でもあるイブ・バルファー女史が、ミミズを活かして表土を作ることの重要さを説明している。
Albert Howard on Earthworms (アルバート・ハワードによるミミズ紹介)
1945年にFaber and Faber社から出版されたチャールズ・ダーウィン著『ミミズと土』に添えられた序文。有機農業運動の基礎を築いたハワードがミミズの役割、ダーウィンの業績、オリバーの業績などを紹介している。
The Housefly by Professor Roy Hartenstein, School of Biology, Chemistry and Ecology, State University of New York College of Environmental Science and Forestry, Syracuse, New York, 1983.
(イエバエ ロイ・ハーテンスタイン著(ニューヨーク州立大学環境・森林科学部生物・化学・エコロジー学科)、Syracuse社、1983年)
下水スラッジを処理し、鶏たちに高たんぱく質飼料を無料で提供するイエバエ活用法。
"Trees and Toadstools" by M.C. Rayner, D.Sc., Faber and Faber, 1945.
Dr Rayner can be credited with putting the mycorrhizal association on the agricultural map. Mycorrhizas are fungus-roots, a symbiotic relationship between plant roots and friendly soil fungi without which most plants cannot thrive, while many cannot even survive without their fungal partners. The fungus actually feeds the plant, and in return the plant feeds the fungus the products of the green leaf which the fungus is unable to make for itself. Enhanced by good humus maintenance and often damaged by chemical fertilizers and pesticides, the mycorrhizal association is fundamental to why organic growing works.
Introduction
Table of Contents
Tree Crops: A Permanent Agriculture by J. Russell Smith, first published 1929, copyright 1950 The Devin-Adair Company, ISBN 0-933280-44-0
日本語訳『立体農業の研究』ジョン・ラッセル・スミス著、賀川豊彦・内山俊雄共訳。恒星社厚生閣、1953年(1933年?)
This is the classic work on tree crops. Russell Smith was 50 years ahead of his time, writing the basic text on agroforestry long before there was such a thing. He travelled widely and saw it all coming. The best book about trees -- it's inspired generations of environmental activists. A highly readable blueprint for the development of high-yield tree crops showing that vast, untapped food sources can be harvested from common species of trees. Smith says agriculture must be "adapted to physical conditions," that "farming should fit the land." He observed worldwide the catastrophe of hill agriculture which he described so accurately as "forest-field-plow-desert." "Tree Crops made so much sense to me that I have never been the same since... As my work took me all over the world, everywhere I could see it, thanks to Russell Smith: Agriculture in mountainous, rocky, or dry regions is a disaster, but trees are salvation." -- E. F. Schumacher. Only the Introduction, Chapters 1, 2 and 3, and Chapters 24 and 26 are reproduced here in this online edition. Buy the book, it's a treasure-trove. From Island Press:
http://www.islandpress.org/books/Detail.tpl?cart=
30831123971221&SKU=0-933280-44-0
Conquest of the Land Through Seven Thousand Years by W. C. Lowdermilk, U.S. Department of Agriculture, Soil Conservation Service, 1948 -- First published as USDA Bulletin No. 99, 1939.
Dr. Lowdermilk, the assistant director of the newly created United States Soil Erosion Service, wrote this classic report on agriculture and soil erosion in 1939. He studied the record of agriculture in countries that have been under cultivation since the earliest recorded times to see what the US could learn to avoid another Dust Bowl. He discovered that soil erosion, deforestation, overgrazing, neglect, and conflicts between cultivators and herdsmen have helped topple empires and wipe out entire civilizations. At the same time, he learned that careful stewardship of the earth's resources, through terracing, crop rotation, and other soil conservation measures, has enabled other societies to flourish for centuries.
The Specialist by Charles Sale, illustrated by William Kermode, Putnam, ISBN 0911416005
田舎町の鍛冶屋、そして便所建設「専門家」であるLem Putt氏の物語。Lem氏は実存で、著者はその知り合い。二人ともPutt氏を「我が道を行く芸術家」と評している。著者は俳優だったのでPutt氏の物語を各地で演じ、この本を書いた頃には物語は完璧に推敲されていた。珍しい読み物だけど、それ以上にPutt氏は自分の天職に精通していた。「最高級の便所を造るには、押さえるべきポイントがたくさんある。普通の人間じゃ気づかないね。これは素人の仕事じゃない。ちょっと見ただけじゃわからないコツがあるのさ」とは専門家のお言葉。発展途上国の現場で水と公共衛生の技術士として働いている人は、この本は排水技術士の必読品だと推奨している。実際、忘れられがちな「専門家」について思い出させてくれる物語。
(「ひゅーまにゅあ」のページはこちら)
The Soul of the White Ant by Eug熟e N. Marais, 1937
Eug熟e Marais is a forgotten genius. He was master of a science that hadn't yet been invented; he postulated natural mechanisms and systems that were not identified by mainstream science for another 40 years. Neither science nor society has yet caught up with many of his findings and conclusions. As a natural scientist it was the mind of man, the human psyche, that preoccupied Marais. To unlock the key to its nature it was to nature that he turned, rather than to other humans. He followed two parallel paths, the study of the animals most like humans, the primates, and the study of creatures that could hardly be more alien to us, termite colonies -- white ants. In both fields his findings were revolutionary. He developed a fresh and radically different view of how a termite colony works, and indeed of what a termite colony is, far in advance of any contemporary work. This is The Soul of the White Ant, and it's about much more than termites. A rare gem, and a rare delight to read.
Handy Farm Devices and How to Make Them by Rolfe Cobleigh, Orange Judd Company, 1910
Not just nostalgia -- Cobleigh's devices and techniques were good answers to common farm problems and they're just as functional and useful now as they were then. Make your own workshop tools, a simple fence post and stump-puller, fences and gates that don't sag, building a farmhouse, barns and outbuildings, a bicycle-powered washing machine, a dog-powered pump, a lightweight orchard ladder, a portable chicken coop, a stone boat (for moving stone) and much more. Cobleigh's out to save you time and money -- a treasure for small farmers or homesteaders and anyone wanting to be more self-sufficient. Illustrated, good old-style writing, punctuated with quotes from Shakespeare or a local farmer, whichever's apt. Workshop and Tools, The Steel Square, In and Around the House, Barns and Stock, Poultry and Bees, Garden and Orchard, Field and Wood, Gates and Doors, When We Build, Worth Knowing. Full text online. With thanks to Kirk McLoren.
Profitable Poultry Production by M. G. Kains, Orange Judd Company, 1910
"Poultry production is commonly practiced on every farm, but profitable poultry production so far as the farm is concerned, is rare indeed. No one, as a rule, has better natural conditions for poultry raising than has the farmer. It is only a matter of embracing opportunities that is wanting." Kains tells you how -- how-to's, plans, studies, and sound common-sense from long before confinement systems. The plans and drawings of coops and housing systems are a treasure in themselves. Kains was Poultry Editor of the American Agriculturist Weeklies, and author of the classic "Five acres and independence: a practical guide to the selection and management of the small farm", published in 1935 and still in print. Many thanks to Kirk McLoren for scanning this book for us. Full text online.
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