バイオ燃料: 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」


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●次回の「手づくりバイオディーゼル燃料セミナー」を11月30日(日曜日)に予定しています。参加者募集中! 詳しくはこちら。

●日本各地の取り組みをまとめた「バイオディーゼル日本地図」をアップしました。

バイオ燃料

バイオディーゼル燃料

自分で作ってみよう! 
バイオディーゼル燃料の作り方

マイクの「1段階 アルカリ方式」
アレックスの「2段階 アルカリ-アルカリ方式」
アレックスの「2段階 酸-アルカリ『Foolproof』方式

燃料製造器も自分で作る!
作り方


香港バイオディーゼル物語
排ガス中のNOxは問題か?
副産物グリセリンの活用法
バイオディーゼル情報集
ディーゼルに将来はあるか?
作物による植物油の収量と特徴
最後の仕上げは泡で洗う
バイオディーゼル燃料を使うときの確認事項
食糧vs燃料?
植物油そのまま燃料

ガソリン車にはエタノール燃料を
エタノール情報集
エタノール燃料はエネルギーを無駄にしているか?

バイオ燃料ML
バイオ燃料のオンライン図書館(英文)
バイオ燃料と燃料作り用具の入手先(英文)



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連絡先
手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」
http://journeytoforever.org/jp/
〒622-0291京都府船井郡
丹波町郵便局 私書箱6号
キース・アディソン (英語)
平賀緑 (日本語&英語)
midori@journeytoforever.org

ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください!
今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。

食糧問題・食料問題のページ
〜100億人分の食糧をまかなえる世界で
なぜ8億の人が飢えるのか〜

バイオ燃料

「なにがグリーンだ。あんたたちの車は有鉛ガソリンと真っ黒ディーゼルじゃないか!」ビーチハウスの前に並んだ2台のランドローバーを見て、悪友の一人が手厳しく批判した。

その点は私たちも考えた。
「そりゃ、排ガスだけ比べたら最近の低公害車とかの方が害は少ないけれど、でも今ある車はどうする? まだ充分使える世界中の有鉛ガソリン車とディーゼル車を全部エコ・カーに取り替えようとしたら、それだけの車を造るのに膨大な環境負荷がかかると思うけど」

実際、近代的な車を製造するとき環境に与える負荷と比べると、ローテクなランドローバー・シリーズ車はずっと少ないエコ・コストで造られている。しかもこの車は頑固なほど長く使えるから、製造のためのエコ・コストは100年に1度くらいしかかからない。1998年にランドローバーがシリーズ車誕生50周年を祝ったとき、初代シリーズ車の持ち主たちは彼らの愛車が100周年まで現役で走り続けると自信を持って乾杯した。人間様の方が先にくたばるかもしれないけれど。

あるシリーズ車オーナーの話。「私のランドローバーは製造41年目。普通の車だったら最低5回は買い代えるところを、この1台で使い通してきた。途中買い代えるはずだった車を1台製造するときにかかる環境負荷は、私のランドローバーが41年間出し続けた排ガスの害より大きかったと思うよ」ランドローバー・オーナーズ・インターネット・メーリングリストより。1999年12月。

世界では毎日10万台の新車が製造されている。そして近代的な乗用車を製造するために必要なエネルギー量は、その車が一生の間に消費するエネルギー量の2〜3倍だと言われている(「車社会の統計」参照)(ちなみに日本自動車工業界の統計によると2000年の国内生産台数は10,144,847台。1日あたり27,794台の計算)

ランドローバー・シリーズ車は1985年に製造が打ち切られた。でもそれまでに製造されたシリーズ車はその後も世界各地で走り続け、スペインやイランでは他の会社が同じ型の車を製造し続けている。

とはいうものの、悪友の指摘も正しい。車本体の環境負荷が小さくても、ガソリンスタンドで給油している限り燃料は環境と健康に対して有害だ。香港から南アフリカまで化石燃料を燃やして二酸化炭素と有害排ガスをまき散らすなんてとんでもない。

環境と健康への害がずっと少なく、現役の古いエンジンにもそのまま使えて、しかも廃棄物をリサイクルして自分たちで作ることができ、農村や地域のエネルギー自立を促進する燃料。そんな夢のような燃料を私たちはインターネットで探し出した。

今のところ、ガソリン車用にエタノール燃料、そしてディーゼル車用にバイオディーゼル燃料と植物油に注目している。

バイオ燃料を作るわけ

私たちがバイオディーゼル燃料とエタノール燃料の作り方を調べた目的は3つある。

  • 「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」の機動力となる車両のために再生可能な燃料を見つけること。
  • 「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」の環境教育プロジェクトの1つとして。
  • 途上国や農村地域におけるエネルギー自立を促進する提案の1つとして。

バイオディーゼルもエタノールも自分で作ることができる燃料。原料は栽培したり地元の廃棄物を活用し、自分で作ったり村の鍛冶屋が修理できる簡単な道具を使い、地域内にある資源を活用して作ることができる燃料だから、地域のエネルギー自立を促進できる。しかもガソリンや軽油に比べ環境と健康への害はずっと少ない。

持続可能な地域社会を築くための再生可能エネルギー燃料はエタノールやバイオディーゼルの他にもたくさんある。有機性廃棄物からはバイオガスと呼ばれるメタンを作ることもできるし、太陽エネルギー(太陽熱コンロ)や木ガス、風力、水力などもある。木炭や薪も森の管理の一部として使えば持続可能なバイオ燃料源になる。

ふつう「この地域に最も適した再生可能な燃料」とは、その地域の状況に合わせていくつかの技術を組み合わせたもの。世界中どこでもどんな地域でも絶対これが一番という万能エネルギー源なんて存在しない。地域ごとに住む人と資源と社会状況が違うのだから、その地域に最適なエネルギー源もケース・バイ・ケースで違ってくる。

いろんな再生可能エネルギーの作り方を学び、自分の身の回りにどんなエネルギー資源が埋もれているか、地域内の資源を循環してエネルギー的に自立するにはどうすればよいかなどなど考えてみると、それだけで環境とエネルギーについてすごく有意義な理解が深まる。たとえ最終的な答えが「否」だったとしても。

すべてが全体の要素と複雑に絡み合っているのが環境問題。だから生態系全体にとってのベストを探すためには、たくさんの「問い」について考えなくてはいけない。

たとえば大豆を栽培している農村の場合。

  • ここの村では収穫した大豆でバイオ燃料を作るべきか、それとも食糧にするべきか? 
  • 村の人が自分たちで食べた方が良いか、それとも出荷してお金を稼いだ方が良いか? 
  • 油を絞った方が良いかもしれない。その場合、その油は村で使うべきか、売りに出すべきか? 
  • 油の絞り粕を餌にして家畜を育てることもできる。その家畜は村人が食べるべきか、出荷してお金を得るべきか? 
  • 家畜の糞は堆肥にして栄養たっぷりの農作物を育てるべきか、それともバイオガスを作って火力や電力として使うべきか? 
  • もしかすると、そもそもこの村では大豆より別の作物を栽培した方が良いのかもしれない。

トウモロコシや小麦を蒸留してエタノール燃料を作るべきか、村人が主食として食べるべきか? 家畜の飼料にしている穀物なら、エタノール燃料を作り、かつ家畜の餌にすることができる。エタノールになるのは穀物の炭水化物で、タンパク質は残っているから。むしろ絞り粕は発酵によって栄養分が増強された家畜の餌になる。家畜には他にも人間が食べられない粗飼料も食べてもらえば、資源の有効活用になる。それにバイオディーゼルもエタノールも廃食用油や食品工場の生ごみなど、今は捨てられている「資源」からも作ることができる。

世界には食べ物がなくて飢えている人がいるのに、食べ物から燃料を作るなんてとんでもないと反対する人もいる。でも10億人が飢えているとき、世界に食糧は余っている(食糧不足の神話)。食べ物が余っているのにどうして飢える人がいるのか? 店には食べ物があってもお金が無くて買えない人たちはどうしてお金がないのか? 食糧援助で小麦が無料提供されたら、小麦を栽培して生活していた人たちは小麦を売れなくなるかもしれない。飢え死にする人がいる国が石油を輸入する外貨を稼ぐために農作物を輸出するのはおかしくないか? 化石燃料を使い続けて地球温暖化が進めば、農作物が育たなくなってもっと飢える人が増えるのでは。。。

もっと詳しくは「食料か燃料か?」にまとめている。

環境問題や開発問題を考えるとき、たくさんの「問い」を考え、それぞれの地域とそれぞれの人たちの事情に合わせた「その地域での最善策」を考えなくちゃいけない。「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」は訪れる村ごとに、村の人と現地のNGOと、インターネットで企画に参加している人たちとみんなで一緒にいろんな可能性を探って行きたいと思っている。でも最後に決めるのは、いつもそこに住む村人たちだ。

「問い」を考えた上で手づくりバイオ燃料に挑戦してみよう!


手づくり企画の「バイオ燃料メーリングリスト(biofueljp)」

英語で2000年から開設されていたジャーニー・トゥ・フォーエバーの「バイオ燃料メーリングリスト」および「バイオ燃料ビジネスメーリングリスト」では、世界中から参加した3,000人以上の草の根バイオディーゼラーや専門家、学識者、企業家たちが、誰もがどこでも特別な機械がなくてもバイオ燃料を手づくりできる方法を一緒に開発してきました。日本でも草の根バイオ燃料を広めるために、日本語で情報交換や燃料づくりの協力ができるディスカッションの場を設置しました。ぜひご参加ください。
リストURL:http://groups.yahoo.co.jp/group/biofueljp/

biofueljpグループに参加する
Powered bygroups.yahoo.co.jp

バイオ燃料

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最後の仕上げは泡で洗う
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車社会の統計

「Grist Magazine」より
http://www.gristmagazine.com/grist/counter/counter011900.stm

  • 世界で使われている車の数は1950年に7,000万台、1994年には6億3,000万台だった。この調子で増え続けると2025年には10億台になると推測されている。
  • 毎年5,000万台の新車が工場で製造されている。一日137,000台の割合。
  • 新車1台を製造するにつき、平均27トンの産業廃棄物が捨てられている。
  • アメリカでは毎年1,100万台の車が廃棄されている。
  • 車1台が1年間に排出する二酸化炭素の量は平均12,000ポンド(約5,443キログラム)。
  • 空気不足のタイヤは燃料を5%無駄にする可能性がある。6,500万台の車の持ち主がタイヤにちゃんと空気を入れて管理していたら1年間につき20億ガロン(75億リットル)のガソリンを節約することができると言われている。
  • SUV(スポーツ・ユティリティー車)とトラックは乗用車の2.5倍の排ガスを排出している。
  • アメリカで天然ガスで走る車の数は1993年の33,000台から1998年には75,000台に増加した。

-- by Josh Sevin
Sources: World Resources Institute; Environmental Working Group; 50 Simple Things You Can Do to Save the Earth; Amicus Journal; L.A. Times; U.S. Department of Transportation; Earth Communications Office; Amicus Journal; Wall Street Journal.


(Auto Free Ottawa)

オンタリオ州のリサイクル協会による「車の事実と統計」。車がどれだけ環境負荷をかけているか、恐ろしい現実を紹介している。
http://www.rco.on.ca/factsheet/fs_b02.html

@世界「カー・フリー・ディ(自動車のない日)」協会のサイト
http://www.ecoplan.org/carfreeday/cf_index.htm


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