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連絡先 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」 http://journeytoforever.org/jp/ 〒622-0291京都府船井郡 京丹波町郵便局 私書箱6号 キース・アディソン (英語) 平賀緑 (日本語&英語) midori@journeytoforever.org ジャーニー・トゥ・フォーエバーを応援してください! 今後ともプロジェクトを進めていくためにご支援いただけましたら幸いです。ありがとうございました。 |
香港のビーチハウスに住んでいたとき、周りの水田跡で蚊の大群が発生していた。日が沈むと同時に猛烈な蚊の襲撃が始まる。でも蚊と化学薬品たっぷりの防虫剤とどちらがましかと聞かれると、まだ蚊の方が耐えられるかもしれない。
ミドリの手の高さで刈り取ったのに2週間でもうこんな茂みになった |
特徴:
レモングラスの茎を5〜6本を刻み、大きめのグラス1杯の蒸留酒と一緒にミキサーにかける。ミキサーでしっかり攪拌する。半分くらいまでなら水で薄めても大丈夫かもしれない。
飲まないのにもらったお酒を適当にあるものを使った。まずは甘ったるい臭いのする中国ブランデーで試し、次に強いスウェーデン製ウォッカで試した。ウォッカの方が、少なくとも安酒飲みのアル中みたいな臭いがしなかったので良かったけど。ロンドン辛口ジンも試した。そのうち燃料用エタノールを蒸留したら、それでも試してみたいと思っている。
手づくりスプレーの問題は、作ってから1週間ほどたつと効果が薄れてしまうこと。どうして時間とともに効果がなくなってしまうか知っている? もう少し長く効力を保つにはどうすれば良いだろう? お酒に頼るよりもっと良い方法があるかもしれない。「若い科学者たち」が夏休みの自由研究とかで名案を考えてくれたら嬉しい。下にも書いているように、これは私たちだけでなくずっと多くの人たちの役に立つことだから。
薬草やハーブから有効成分を取り出すには次のような方法がある:
詳細は下に。
レモングラスは蚊よけだけでなく、ハーブ・ティーにして飲むと防菌効果もある。プエルトリコでは堅い繊維質の茎を歯ブラシ代わりにしているんだって。フレッシュさわやか! 一度試してみて。
茎3本から繁殖したレモングラスの森 |
森林伐採と工業的農業は蚊の発生を警戒的なほど増加している原因でもある。
世界保健機関(WHO)は地球温暖化がマラリアや黄熱病、デング熱などを媒介する蚊の活動領域を拡大し、新たに数百万人が危機に面していると警告している。マラリアを運ぶ蚊が今までは見られなかった高地にまで出現し始めている。
12秒数えてみて。
その間に1人の子供がマラリアのために死んでいる。
12秒ごとに1人。多くが第三世界の貧しい国々でおなかをすかせたまま。
「歴史上ぜんぶの戦争で死亡した人の数より多くの人が、蚊が媒介する病気で命を落としている」と適正技術を推進するJade Mountainは言っている。
「世界で最も危険な生物は蚊だ」とイギリスのBBCワールドサービスは健康番組の中で伝えている。毎年約1億1,000万人がマラリアに感染し、そのうち200〜300万人が死亡している。マラリアは医薬品への抵抗性も強め、問題は悪化している。農薬で蚊を退治しようとした試みは成果をあげていない。
マラリアの脅威は以前の推測より増大している
今まで50年間「マラリアによる年間死亡数は100万人」という数値を科学者もマスコミも唱えていた。正確な調査や経済的影響の測定もないまま、100万人という数字だけが信じ込まれていた。最近発表された報告書『耐え難いマラリア禍:新しい概算』によると、最低70万〜270万人が毎年マラリアのために死亡し、そのうち75%がアフリカの子供たちだという。
Environment News Service, AmeriScan, August 2, 2001.
http://ens-news.com/ens/aug2001/2001L-08-02-09.html
有害かつ耐久性のある殺虫剤DDTを禁止しようとの動きに対して、第三世界諸国から反対の声があがった。DDTより高価な農薬を使う予算がないからだ。
http://ens.lycos.com/ens/sep99/1999L-09-07g.html
蚊についてより詳しくはこちら。
http://www.ag.usask.ca/cofa/departments/
hort/hortinfo/pests/mosquito.html
蚊情報集「Mosquito Information」
アメリカ蚊コントロール協会のTom Floore氏による蚊の情報。蚊のライフサイクル、蚊のコントロール、蚊が媒介する病気など。
http://www.mosquito.org/mosquito.html
こんな事情だから、安全で安くて効果的で、外国から輸入しなくても地元で自給できる代替策を世界中の人たちが必死になって探している。効き目のなくなったマラリアの薬や農薬に代わる物。そこで植物が注目されている。
中国の科学者は、Artemisia annuaというヨモギ属植物から抗マラリア薬を抽出した。この植物はマラリアの治療薬として数百年も伝統的に使われていた。新しい植物性の薬は、東南アジアやラテンアメリカ、アフリカなどで従来の薬に耐性をつけたマラリアに対して使われ、成果をあげている。
インドでは、自家製蚊よけ剤が特にマラリアを媒介するアノフェレス蚊を遠ざけるのに役立っている。この蚊よけ剤は、驚くほど役立ちもののニーム (Azadirachta indica「村の薬局」) からとる安価なニーム・オイルをココナッツオイルに1〜2%混ぜた物。
http://www.theoriginalneemcompany.com/Misc/insectrepellent.asp
ニームは媒介する蚊だけでなく、マラリアそのものに対しても効力を持っている。
http://www.theoriginalneemcompany.com/usespages/page2/malaria.htm
geduninという植物有効成分はマラリアに感染した細胞組織に対してキニーネと同じほど効果的だと言われている。
http://www.theneemtree.com/medicinals4.htm
ニーム 世界の問題を解決する木
http://www.theneemtree.com/
インドでは他にもペパーミントオイルがマラリアやフィラリア症、デング熱、西ナイル熱などに対する安い武器になる可能性が研究されている。ペパーミント・オイルは蚊の成虫をさけるだけでなく、幼虫を殺すそうだ。インド北部平原におけるマラリア感染の4分の3を媒介しているアノフェレス蚊に特に効果的だった。
BBC News, November 17, 1999
http://news.bbc.co.uk/hi/english/health/newsid_524000/524811.stm
キャットニップ(イヌハッカ)も注目されている。
キャットニップがディートより蚊よけ効果あり
キャットニップの独特な香りの要素であるnepetalactoneというエッセンシャル・オイルは、ほとんどの市販防虫剤に使われているディートの約10倍もの蚊よけ効果があると研究報告された。キャットニップの有効成分を防虫剤として使う手法は特許として、昨年アイオワ州立大学研究基金から提出された。この研究の基金はアイオワ農業研究所から出されている。
American Chemical Society, 28 Aug 2001
http://www.sciencedaily.com/releases/2001/08/010828075659.htm
でもこんな声もある。「この科学者たちはなにか根本的に間違えている。僕はキャットニップ (Nepeta cataria)の蚊よけ効果について、僕がまだ赤ん坊だった頃におばあちゃんから教えてもらった。昔ながらのおばあちゃんの知恵だったのに、今になって大学の先生たちが特許とるなんておかしいよ」-- John, Organic Gardening Discussion List, 29 Aug 2001
夏休みにおじいちゃんやおばあちゃんに会ったら、どの草木をどのような効果に使っていたか聞いてみて。おばあちゃんの知恵の方が研究室の科学者よりも科学的かもしれない。
バイオコントロール・ネットワーク
バイオコントロールの情報集、製品、病害ガイド、掲示板、よくある質問など。
-- Beneficial Insects and Organisms, Fly Control, Botanicals, Disease Control, Traps & Lures, Crawling Insect Control, Flying Insect Control, Bird Control, Creature Control, Soil Testing, Organic Fertilizers & Plant Foods, Composting, Seeds & Cover Crops, Lawn Care / Weed Control, Tools & Equipment, Pond and Septic Treatments, Home Care, Personal Care, Pet Supplies.
http://www.biconet.com/index.html
浸剤(茶剤)Infusions
すりつぶした根や皮、葉、種などに沸騰した湯をかけ、ときどきかき混ぜながら30分ほど浸し、上澄み液を濾し取る。コロンボやカッシアなどすりつぶされた薬草から有効成分を熱なしに引き出せる場合は水を使う。ふつう1パイントの水に対して1オンスの薬用植物を使う。服用量は大さじ1杯からワイングラスやティーカップ1杯までさまざま。
煎剤 Decoctions
切ったりすりつぶした薬用植物に水を注ぎ、20〜30分間煮て、冷めてから濾し取った液。根や皮の部分は有効成分を引き出すのに長時間加熱する必要があるため煎じられることが多い。ふつう1パイントの水に対して1オンスの薬用植物を使う。初め1.5パイントの水を加えると、煮詰まってちょうど1パイントくらいになる。煎じる時間は有効成分が煮出されやすいかどうかに左右される。服用量は大さじ2杯からワイングラス1〜2杯までさまざま。
液体エキス Fluid Extracts
適切に作れば薬効が最も凝縮された液体として取り出せるため、一般的かつ便利な方法。液体エキスには加熱で蒸発させる、vacuoを使う、非加熱の浸出、高圧力など、薬用植物によってそれぞれ適したいろんな方法がある。液体エキスは簡単に入手できるため、酒剤などと同じくらい民間療法の家庭常備薬として人気が出ている。
個体エキス Solid Extracts
薬用植物の汁や濃い浸出液から水分を蒸発させて凝縮した物。スピリッツを使って製造されることもあり、その場合は蒸留してアルコール分を取り除く。固体エキスは錠剤や膏薬、軟膏などの製造に使われることが多い。
酒剤 Tinctures
純粋もしくは蒸留されたスピリッツを使う。ねばねばしたもの、樹脂質のもの、揮発性成分など、加熱すると効力を失う薬用植物や水だけでは有効成分を引き出せない多数の薬用植物に適した方法。有効成分をアルコールに引き出し、溶液の形で効力劣化を防ぐ。ふつう1パイントのスピリッツに対して1〜2オンスの薬用植物を使う。服用量は有効成分によりさまざま。
濃縮 Concentrations
アルコールや水による浸出、蒸留、もしくはその他の適切な方法で取り出された樹脂や樹脂状の物。
薬として使われているのは、その薬用植物が持つ効力の1つか2つでしかないことが多い。乾燥した薬草を微粉末にした散剤も使われる。
-- 1890年に出版された『Potter's Cyclopaedia of Botanical Drugs and Preparations』より。
by R.C. Wren, F.L.S., Potter & Clarke, London, 2nd Edition, circa 1890.
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