堆肥・コンポストの情報集 手づくり企画「ジャーニー・トゥ・フォーエバー」



土をつくる
〜堆肥・コンポスト〜

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 堆肥・コンポストってなに?
堆肥(コンポスト)の作り方
 良い堆肥とは?
 失敗しないために
 緑ものと茶色もの
 堆肥作りのポイント
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 材料を混ぜて積む
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 ひとまとめ
 動物の糞の活用
 ふるい分け
堆肥・コンポストの情報集 
 バーチャル堆肥作りに挑戦!
 初心者むけ堆肥作り
 堆肥・コンポストの基本書
 一般的な参考書
屋内での堆肥作り
 小さく考える
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 やっかいごと
 参考資料
ミミズコンポスト
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〒622-0291京都府船井郡
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堆肥・コンポストの情報集

バーチャル堆肥作りに挑戦!

堆肥の作り方を目の前で紹介するのは難しくない。だけど堆肥作りのような実践的な技術をインターネットから学ぶことができるだろうか? キースは本から堆肥作りを学んだ。1冊だけじゃなく何冊も本を読み、ねばり強くしつこく堆肥を作り続けてその技術を修得したけれど、けっこう大変だった。今では堆肥作りに関するいろんな情報がネット上に掲載されている。ラッキーなことにオンライン情報の方が本よりわかりやすい。少し練習すれば、堆肥作りを修得することはそれほど難しいことはない。バーチャル堆肥作りのハウツー物と併せて、下の古典書で堆肥作りの基本精神も押さえて欲しい。

初心者むけ堆肥作り

HDRA(ヘンリー・ダブルデリィ有機農研究所)には有機農に関する問い合わせが沢山寄せられる。そんな問い合わせに長年丁寧に答えてきた実績と、協会の実験農場での経験も加え、HDRAは実践的な初心者むけに堆肥作りのコツをわかりやすく紹介している。次の2ページが「最初の第一歩」としておすすめ。

HDRA: 簡単な堆肥枠の作り方 堆肥の熟成度に合わせて高さを調整したり動かしたり、自由自在にできる木製堆肥枠の作り方。木の枠を積み上げた箱だから、堆肥が熟してかさが減ったら、上の方の枠を外して次の堆肥塚を作り始める。いくつか余分に木枠を作っておくと、畑の状況に合わせて融通が利く堆肥システムになる。雨に濡れないように木か古い絨毯かポリエチレンで蓋を作るのも忘れないで。サイズは75 x 75 x 75センチくらいが適当。古いパレットや床板とか、できれば廃棄物を活用したい。
http://www.hdra.org.uk/factsheets/gg24.htm

HDRA: コンポストの作り方 「畑や家庭のゴミから自分で堆肥を作ることは、誰もが実行することができる最善の活動。簡単だし、わずかな努力さえあればできること」。堆肥にできる材料。熱い堆肥と冷たい堆肥。バランスの良い堆肥材料。使わない方がよい材料。堆肥作りのヒントとコツなどなど。
http://www.hdra.org.uk/gh_comp.htm

HDRAはレイトン有機農園で定期的に堆肥作りの半日研修を開いている。詳細はMarketing Department (024) 7630 8211に電話するかSally Furnessさんにメールして。sfurness@hdra.org.uk

バーチャル・コンポスター
アメリカ・フロリダ州にある「オンライン・コンポスト・センター」には「超短期研修:5ステップで堆肥を作る方法(Quick Tutorial)」と、もう少し詳しい「コンポストができた!(Compost Happens!)」とがある。研修はどちらも20〜40分で修得できる物。他にもサイトにはJavaを使った「バーチャル・堆肥塚」があり、マウスで材料を堆肥塚の中に選ぶとその炭素:窒素比率(成功へのコツ!)を計算してくれる。生ゴミや果物くず、木の葉、枯葉と松葉、牛フン、芝刈り、馬の糞尿、濡れた紙、コーヒー粕などの材料をバーチャル堆肥塚に積みながら、材料の割合の目安を学ぼう。
http://www.compostinfo.com/cn/Default.htm

ロデイルによるコンポスト計算式 堆肥を熱く熟成するための「緑もの(窒素分)」と「茶色もの(炭素分)」の計算方法を紹介。基本ルールに従えば堆肥作りは難しくない。水分は60〜65%、ボリュームがあること(最低0.28立方メートル)、通気性が良いこと、そして炭素:窒素比率がだいたい30:1であること。炭素:窒素の割合はここのサイトに掲載されている表や計算式が感覚をつかむ参考になるかもしれない。
http://www.organicgardening.com/library/compost_ratios.html
コンポスト用語集も参考にして。
http://www.organicgardening.com/library/compost_lingo.html

『(有機農業者のための堆肥作り)Organic Gardener's Composting』 by Steve Solomon, 1993, Van Patten, Oregon
適切な堆肥の作り方とその意義を簡潔にわかりやすく説明しているガイドブック。第1部では堆肥の作り方のハウツーを、第2部では堆肥の質を向上する方法がかかれている。高熱発酵堆肥とミミズコンポストを主に取り上げている。堆肥作りの技術を発展させたハワードやロデイルの偉大な業績をまとめ、健全な土と健康な人との関係を指摘したプライスやマカリソンの業績も紹介している。著者のサイトに全文掲載。
http://www.soilandhealth.org/

堆肥・コンポストの基本書

『(農業における廃棄物:腐植土としての活用法)The Waste Products of Agriculture - Their Utilization as Humus』 by Sir Albert Howard and Yeshwant D. Wad, Oxford University Press, London, 1931
ハワードの著作は有機農運動の基礎を築いた『農業聖典』(下記参照)が有名だが、実際的な堆肥作りの手法についてはこの最初の本『農業における廃棄物』の方が詳しい。新しい有機農業の基礎であるインドール式堆肥作りの技術がどのように築かれたか、なぜこの堆肥作りが必要とされたか、実際にどのように堆肥を作るかなど。残念ながら邦訳されていない。
原文は「Soil and Health Library」に全文掲載されている。
http://www.soilandhealth.org/

『農業聖典』アルバート・ハワード著、山路健訳、戸苅義次監修、農林水産業生産性向上会議、1959年。改訳新装版は1985年に日本経済評論社から出版。 by Sir Albert Howard, Oxford University Press, 1940, 1943, 1949, 1972, 1976, 1999.
("An Agricultural Testament" by Sir Albert Howard, Oxford University Press, 1940, 1943, 1949, 1972, 1976, 1999.)
20世紀初頭に有機農運動を巻き起こした一冊。インドのインドール研究所を中心としたハワードの25年間にわたる研究の集大成。「地力の維持は、いかなる形態であれ恒久農業にとっての第1の条件である」この一文で始まる序論に有機農のエッセンスが凝縮されている。第12章では、土と食物と人間の健康がどれだけ深く関係しているかを示している。原本はロデール研究所から出版されている。
http://rodaleinstitute.org/bookstore/products/farm_books/2.html
もしくはインドの「Other India Bookstore」でも販売。検索で「Howard」を探す。
http://www.goacom.com/oib/

『ハワードの有機農業』(上・下)アルバート・ハワード著、横井利直他訳、農山漁村文化協会、1987年。("Farming and Gardening for Health or Disease (The Soil and Health)" by Sir Albert Howard, Faber and Faber, London, 1945, Devin-Adair 1947, Schocken 1972)
『農業聖典』出版後、世界中に広がった有機農運動からの反響を加え、化学農業界からの反論や研究室に閉じこもった農業科学者たちからの攻撃にも言及しながら、ハワードの有機農をさらに極めた本。『農業聖典』と併せて読むと、人間の健康を築くためには土をどう育てるべきか、明確に見えてくる。
原文は「Soil and Health Library」に全文掲載。
http://www.soilandhealth.org/

ハワードの功績、著書・論文目録、リンクはジャーニー・トゥ・フォーエバーの「小さな農場図書館」へ。

『有機農法 自然循環とよみがえる生命』J. I.ロデイル著、一楽照雄訳、農産漁村文化協会 人間選書55、1974年。("Pay Dirt: Farming and Gardening with Composts" by J.I. Rodale, Devin-Adair, New York, 1946)
ハワードの業績に感銘を受けたアメリカ人 J. I.ロデイルが、ハワードの農業哲学をアメリカに紹介した本。その後ロデイルは『Organic Gardening and Farming magazine』誌を刊行したりロデイル出版社から有機農に関する本を多数発行した。独自の研究所も設立し有機農運動の広まりに貢献したロデイルがまとめた一冊。原文は「小さな農場図書館」に全文掲載。

一般的な参考書

『(ロデイルの堆肥教科書〜すべての人に簡単な方法)Rodale Book of Composting: Easy Methods for Every Gardener』by Deborah L. Martin and Grace Gershuny, Rodale Press, ISBN 0878579915, 1992
堆肥作りは有機農の要。この百科事典は堆肥作りに関する情報を調べやすい形に凝縮した1冊。ロデイル出版部より。
http://WWW.rodalestore.com/webapp/commerce/
servlet/ProductDisplay?prrfnbr=13100
&merchant_rn=15336

『(ロデイルの堆肥作りガイド)The Rodale Guide to Composting』 by Jerry Minnich and Marjorie Hunt, Rodale Press, Emmaus, Pennsylvania, 1979
コンポスト百科事典の前作。家庭や農場や都市部における堆肥・コンポスト作りの科学を徹底的に調査したもの。その後いろんな版や書き直しされたものがあるが、入手できればこの版が最もすぐれている。ロデイルの『Organic Gardening and Farming magazine』誌はMinnich氏が高級編集者だったときが最頂点だった。その後、当誌は『Organic Gardening』と『Organic Farming』に分割。残念ながら切れ味を失ってしまった。

堆肥作りにこのフォークは必需品。材料を混ぜたり、すくい上げたり、積んだり、切り返したり、固まりをほぐしたり空気を含ませたり。A.M. Leonard社で販売(他でも)。軽くて柄が長い物がお勧め。
http://www.amleo.com/help-desk/item.php?0445

コーネル大学の堆肥作り 学校での堆肥作り、屋内での堆肥作り、堆肥・コンポストの科学と技術、参考文献などなど、アメリカ・コーネル大学による詳しい情報サイト。
http://www.cfe.cornell.edu/compost/Composting_homepage.html

RotWeb 台所と裏庭からのゴミを自分でコンポストする方法
家庭での堆肥作りの基礎情報。はじめに、ハウツーガイド、材料、避けたい材料とその理由、いろんなコンポスト容器、オンライン情報集、デモサイト、先生用の資料集、裏庭コンポストシステムの報告書など。
http://www.a-horizon.com/compost/compost_menu.html

コンポスト情報ページ
堆肥作りの詳しい情報集。「生徒たちは家庭で生ゴミから堆肥を作ることにより、1世帯あたり年平均317kgのゴミを減量できるこをと実証した。」詳しい概略、家庭での堆肥作りやミミズコンポストの詳しい情報集、コンポスト・トイレや家庭堆肥作りフォーラムも。コンポストに関する詩のコンテストもある。
http://www.oldgrowth.org/compost/

マスター・コンポスターのサイト
家庭用堆肥作りのための情報と用具。堆肥塚を作る、堆肥情報、地域の堆肥作り研修の紹介などなど、堆肥作りとその使い方の詳細。
http://www.mastercomposter.com/

土と堆肥とマルチのフォーラム
Gardenwebの一部。土に関することすべてを議論しているフォーラム。健全なバランス良い土をつくるには、堆肥作りの方法、マルチの効果的な使い方などなど、活発な議論が行われている。
http://www.gardenweb.com/forums/soil/

ひゅーまにゅあのページも参考に。


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